自動的に資金が集まるクラウドファンディングの秘密2024年6月21日

【資金が自動的に集まる理由】

一般的に知名度の高い方の購買型クラウドファンディングは要するに売上だ。掲載させすれば自動的に売れる仕組みがあればそんなありがたい話はないがあるはずもない。一方で3000万円が1週間で自動的に集まる株式投資型クラウドファンディングもある。この違いは何か?

一言で言えばビジネスの本質かどうか。である。

株式投資型クラウドファンディングはビジネスそのものに支援をお願いするクラウドファンディングだ。一方で購買型クラウドファンディングは商品提供だ。支援という要素もあるが資金提供者は基本的にはその商品が欲しいかどうかで判断する。株式投資型クラウドファンディングは事業=会社経営そのものに必要な資金を要請するので資金提供者は欲しいものはその「事業の成功」ということになる。これを事業の本質と表現したのだがお分かりいただけるだろうか。

資金提供者にはいろいろな考え方の人がいる。事業成功は株価の上昇であり売却益を狙うというマネーゲーマー的な投資家もいるし、自分の推しが成功することを喜ぶようなマニアックな投資家もいる。当然、マネーゲーマーを煽った方が資金調達の可能性は高いが後でトラブルが多いのもこうしたタイプだ。

いずれにしても自分のビジョンと情熱を経営理念としてしっかりと見せること。さらにそのビジョンをどうやって実現させるかという経営戦略をしっかりと見せることが資金調達の成否の分かれ目だ。前出のプラットフォーマーはその審査をする権限を金融庁から与えられている。間違えて欲しくないのは審査に通るにはどうしたらいいかを考えるのではく、事業が成功するために経営理念と経営戦略が必要なのだということだ。彼らは審査に通った会社に投資したのではない。成功しそうな会社に投資して支援したいのだ。

社長の多くは自分の成功を信じているが、ほとんどの人はそのことを表現できていない。表現とは見せること。見せるとは読ませること。つまり読める状態にすることが最低条件だ。口頭でどんなに素晴らしい情熱的なプレゼンテーションをしてもその瞬間に消えてしまう。そうした会社に投資するのは二流三流の投資家だ。トラブルの元だ。

当然ながら読めればいいというものではない。中身が重要だ。でもここからがよく考えてほしい。テクニックを持って理念と戦略の形式を整えると二流三流の投資家からの調達はしやすい。一流の投資家でさえその中身を見抜くのは難しい。

あなたは中身のある後世に誇れる一流の経営者を目指すか、とりあえず資金調達を実現する二流の経営者になるか。それは理念と戦略の中身次第だ。その中身を作るには紙面が足りないが、コツは古来から言われていることを利用するといい。

「無知の知」だ。

 「無知の知」とはソクラテスが言った言葉だ。「自分はまだ何もわかっていない。ということを知ることだ。」自信を持って100%考え抜いて経営理念を作り、たくさんの知恵を得て自信を持って経営戦略を完成させたら、それが50点の出来だと認識するといい。

これが経営能力向上でコツであり資金調達のコツ。知恵も情熱も無限に秘めているから、きっと厳しい審査に通る経営者になれる。誰でもなれる。なぜならそこまでやり切る経営者はごくわずかだから。ごくわずかなので、いつもお金を出したい人の方が挑戦する経営者よりも多くて、合格すればすぐに金が集まってしまうわけだ。現状の審査合格率2%と厳しい。

さて、100%の力を出し切ってからそれが50点だとしたらそこから先はどうしたら100点になるか?経営を学ぶか10年~20年試行錯誤するか。のいずれかだ。時間短縮と成功確率を高めるために前者を強くお勧めする。因みに正しく学んだ人の合格率は50%を超える。

さて、日本にようやく根付き始めたように見える資本主義だが、これは一過性のことなのかそれとも定着していくのかその背景に興味おありだろうか。

国はさまざまな政策を通して日本の中小企業経営者の軽能力の向上を促進させようとしているようだ。